最新世界史図説 タペストリー
FindUメンバーの中高時代に使っていた参考書/資料集や単語帳などを振り返る「TeensU BOOKS」。
第1回の今回は、はやしが世界史のお勉強で使った、たった一つの資料集をご紹介!
文字は頭に残らない
「タペストリー」は高校の世界史の授業で配られた資料集です。

授業を受けていたときやのちに受験勉強をしていたときの使い心地が自分に相性がよかった気がしたのでこれだけを使っていました。
なにがそんなに自分にハマったのか。
それは、各世紀ごとの世界地図です。

「タテ(時間/時代)のつながりだけじゃなくてヨコ(空間/地理)のつながりを意識するように!」は授業でも入試対策でも割と広くいわれがちかと思いますが(実際めちゃくちゃ大事です)、整理するときも定期試験や入試で記述するときもけっこうごっちゃになりがちです。
なぜごっちゃになるのか。
文字が多すぎるからだ、と当時の自分は思いました。
「出来事のつながりと最低限のメルクマール(目印)となる年号だけおさえていれば何とかなるしそれが一番大事」ということもいわれたりしますが(実際これも個人的には本当にそうだと思います)、にしてもキーワードが多すぎる。歴史上の人物や民族たちはいろいろやらかしすぎだ。
なので、
キーワードを文字でおさえるのではなくて、図的に把握したい。
と当時の自分は思いました。図で脳に入ってくるとかそういうことは全然なかったですが、それでも見直しや迷ったときに文字で書かれた単語が次から次に浮かんでくるのと1枚の図が浮かんでくるのとでは絶対に後者の方が間違えないです、絶対に。
書き込みがあとあと
とはいえ、そのままではただの地図です。
なので授業で習った内容や入試対策をしていて「これはさすがに覚えとかなあかん」と思った内容はそれに書き込みます。
あと一枚の地図にその1世紀でおこった事がらを書き込もうとすると、「何が大事なのか」「何がわかればあとは芋づる式に思い出すことができるのか」という思考が働きます。すると、あとは試験の前も入試のときもその書き込みのある地図を眺めているだけになります。
なぜ大学生になった今も手元にあるのかというと、高校生のときに使った参考書/資料集は意外に大学生になっても使うからです。
大学1年生/2年生のときに受ける「歴史」の一般教養の授業でも、より専門的な世界史の知識を要求する授業でも、また人によっては塾講師や家庭教師のようなバイトをする際にも。そういう意味でも、「ヨコのつながりを図解によって把握できて、整理しようと思うからアタマにも残る」、最新世界史図説タペストリーはオススメかもしれません!
参考書/資料集/単語帳紹介
帝国書院編集部編『最新世界史図説 タペストリー 十二訂版』2014年、帝国書院