東大法学部特集 第1弾

みなさん、こんにちは。東大法学部4年のシュウです。夏休みが終わり、いよいよ自分にとって卒業前最後の学期が始まりました。

4年ともなると大半の人は卒論に追われているかと思いますが、東京大学法学部にはなんと卒論がありません!では東大法学部の4年生はこの時期に何をしているのかというと、、、正直わかりません(笑)。この半年間の過ごし方はみんな違っていて、旅行にいきまくっている人、単位が回収し切れていなくて死に物狂いで授業にきている人、資格を取る人、バリバリ働いている人。いろんな人がいます。

さて前置きはここまでにして、今回から5週(予定)にわたり、東京大学法学部を特集していきたいと思います。

第1週目の今週はまず、法学部の講義についてです!

1.東大法学部の概要

講義の紹介に入る前に軽く法学部の概要について触れておきます。

2019年4月1日現在、法学部には3年生413名、4年生517名と900人以上が在籍しています(めちゃめちゃ多い)。4年生が3年生より100人も多いのは、2年間で卒業しない人が一定数いるってことです。

法学部は他学部の学科や専攻のように明確に分かれていません。一応、単に必修科目が異なる、第1類(法学総合コース)、第2類(法律プロフェッション・コース)、第3類(政治コース)の3つの類が置かれています。ただ特に各類ごとに定員はないので、学生は希望する類に所属することができます。ちなみに1類と3類は民間就職や官僚志望が多く、2類は法曹志望が多いです。

成績評価は学期末に行われる定期試験一発勝負です。講義では出席もとられませんし、課題も出ません。楽じゃないかと思いますが、試験で50点以上とれなければ無条件で単位を落とされるってのはシビアな世界ですよ。試験の話については、今後特集する予定です~

2.法学部の授業(総論)

シュウの時間割

まずこれが今学期の私の時間割です。週10コマは4年にしてはかなり多い方だと思います。法学部は卒業要件に「4年生になってから12単位とる」というのがあり、夏学期に授業をあまりとらなかった私は、冬学期にいっぱいとることになりました(笑)

授業の特徴

法学部の授業は基本的には2種類です。

講義

600人以上入る大教室(25番教室)から最大100人くらいの比較的小さな教室(26,27番教室)まで、大小様々な規模の教室で、教授がパワーポイントや配付資料を使いつつ、学生に一方通行的に話すスタイルです。

演習

10~20人の小規模になって、各学生の興味関心のあるテーマについて文献の精読、発表、議論等を通じて深く学びます。要はゼミのようなものですが、基本的には半年で完結するので、学生は2年間で最大4種類の演習を履修することができます。

シラバス(2019年度版)

シラバスはウェブ上で一般にも公開されているので、気になる方は見てみてください。

講義http://www.j.u-tokyo.ac.jp/students/wp-content/uploads/sites/5/2019/05/20190518sirabasu.pdf

演習(夏学期)http://www.j.u-tokyo.ac.jp/students/wp-content/uploads/sites/5/2019/04/2019S_enshugaiyou.pdf

演習(冬学期)http://www.j.u-tokyo.ac.jp/students/wp-content/uploads/sites/5/2019/09/2019A_enshu_ichiran.pdf

3.シュウの月曜日

今週は月曜日の授業について。

月曜日は2限(10:25開始)からなので、いつも9:30くらいに大学に着くように家を出ます。授業開始までの間、2限で扱う分野の教科書を一読しておきます(教科書読んでおかないと講義が全くわからない…)

2限:知的財産法 @22番教室

知的財産法の授業風景

2限の教室は200人くらい入る22番教室です。履修者が50人くらいなので、教室はガラガラです(笑)講義は教授が配布した授業プリントに沿って進み、最後5分くらい質問タイムがあって終わります。この講義の特徴はなんと言っても、すさまじいボリュームの授業プリントです。補足資料などもたくさん配布されるので、なんと5回の授業でプリントの厚さは2センチを超えました(やばい)。

今は特許法(発明を保護する法律)を学んでいて、どういう条件を満たせば「発明」にあたるのか、特許をもらえるのか勉強しています。法学部で一番学びたかった法律なので、一番気合いが入る講義です。自分の身近にある技術がどう守られ、どのように産業発展につながっていくのかを知れる興味深い法律だと思います。

3限:中国法 @26番教室

お昼休みを挟み、3限は中国法です。この講義は履修者がもっと少なく30人くらいです。講義の雰囲気は高校の社会科の授業にそっくりです。大学の講義としては珍しく、丁寧で細かい板書をもとに講義が展開されます。

講義内容としては、中国の憲法・行政法・刑法の大枠を半年かけて学ぶというものです。中国社会の実態を法という観点から概観する非常に楽しい授業です。そういえば東大法学部の講義の特徴に、「比較」「歴史」に力を入れているというのがあるそうです。おもむろに日本法を学ぶのではなく、外国法との比較・法制定の歴史をふまえた本質的な深い学びができること、これはやはりすごいなあと思います。

使用教科書http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641048171
→本の著者が講義をしてくれます! 

5限:民法 @19番教室

5限はゼミです。このゼミはかなり変わっていて、前半で紹介した「演習」というよりは、学生が指されて発言を求められる講義みたいな感じです。授業は東大法科大学院の「上級民法」という講義科目そのものらしいです!

毎週予習課題が出され、授業で徹底的に考えさせられます。これがめちゃめちゃ楽しい(笑)。ただ講義を聞いているだけ、問題を解いているだけでは得られない、深い学びが毎週できているという実感があります。

司法試験委員を長く務めてこられた道垣内弘人教授による演習で、教授は若干Sなところがありますが(笑)、民法を楽しく深く学ぶことのできるおすすめの授業です。この授業の詳細については来週特集する法学部の演習の中で紹介したいと思います。


初回は盛りだくさんになってしまいました。ここまで読んでくださった方はありがとうございました。第2弾もよろしくお願いします(笑)

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