東大法学部特集第3弾

みなさん、こんにちは。東大法学部4年のシュウです。東大法学部特集第3弾、今週は法学部の定期試験の紹介をしたいと思います。

第1弾でお伝えしたように、東大法学部の講義は出席も取られず、レポート課題も出ません。どんなに講義に出席しなくても、定期試験で50点以上取れさえすれば単位はもらえます。極めて合理的ですね。あくまで講義は学生に対する学習機会として提供しているのだから、その機会を利用しようがしまいが半年の学習成果を試験でぶつけてこい。そういうメッセージでしょうか。(多分違う…笑)

定期試験の概要

さてここでは東大法学部の定期試験について、高校との違いという観点から紹介してみようと思います。(ちなみに私の出身校は県立千葉高校です)

1.試験は半年に一回

法学部の授業はSセメスター(夏)、Aセメスター(冬)の2学期制で、半年で一区切りとなっています。そのため試験は学期末の7月または1月に行われます

多くの講義は1コマ105分、週2コマ×13週で構成されているので、全26回の講義で扱われた膨大な内容が試験範囲となります。たとえば私が試験勉強で一番苦労した「刑事訴訟法」という科目では、授業プリント約800ページと、授業で扱った判例が試験範囲となりました。
(使用した判例集:http://www.utp.or.jp/book/b307067.html)

これだけ膨大な試験範囲を自分で計画立てて勉強していくというのはかなり大変です。しかも1学期あたり大体6,7科目もですよ…!!

この点、高校で課題や授業中の先生からの指名、小テストなどがあったのは、勉強のペース配分を提供してくれているという点で、非常に恵まれていたのだなと思います。一切のフォローがなくなった大学生になってそのありがたみに気がつきました(笑)

2.全て論述式の問題

東大法学部の試験は、ほぼ全ての科目が論述式です。記号問題などまずありません。出される問題も「~について論ぜよ」という一行問題、あるシチュエーションが問題文で説明されていて、その問題を法律的に解決せよという事例問題の2種類しかありません。小論文のような感じですね。

こういう問題形式なので、ひたすら知識だけを頭にたたき込む勉強方法では通用しません正確な理解と応用力、論理的表現力が試験では要求されるので、常にアウトプットを意識した勉強が不可欠です。

3.試験中に資料を持ち込める場合がある

大学の試験では授業ノートやメモ、教科書類が持ち込み可という場合があります。暗記より理解力が重視される大学ならではの仕組みと思います。

東大法学部では、六法を持ち込める試験が多いです。

法学部生の必需品ポケット六法。サイズは国語辞典と同じです。ポケットには当然入りません。

法学部生は条文をすべて丸暗記しなければならないと思っている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。あくまでも条文をどれだけ正確に理解し、適用できるかが大事なのであって、覚えているかどうかはあまり重要ではありません。

ただ昨年ある教授が、「試験中に六法をペラペラめくっている奴はたいてい勉強不足だから、ろくな答案を書いてこない」と仰っていてドキッとしました…(笑)試験で問われる条文は基本的には重要な条文ばかりだから、試験当日に調べている時点で勉強不足だということらしいです。厳しいですね…。ただ法学部とはそういう場所です。

4.試験の雰囲気は受験そのもの

今年の冬学期(Aセメスター)の試験はこの時間割で行われます。この中から自分の履修科目だけ受験します。

この定期試験、高校の定期試験とは雰囲気がまるで違います

①教室入室時

教室に入るとき、入口で学生証を提示し、座席番号カードと答案用紙が渡されます。座席は教室に入った順に指定されていきます。

②試験開始まで

教室からトイレ等で一時出るためには学生証を係の人に預けなければなりません。教授は壇上で注意事項を読み上げ、不正行為を行った場合は原則退学処分となる点が特に強調されます。また学生は試験開始までに、答案用紙に氏名、学籍番号、所属、電話番号等を記入します。

③試験中

東大法学部の試験は、なんとボールペンまたは万年筆を用いて答案を作成します。答案を修正する際は修正ペンを使えないので、二重線で該当箇所を消すことになります。いかついですね…(笑) なお試験中は机の上に置いた学生証により、本人確認が行われます。

④試験終了

試験時間は2時間です。終了後、教室前方のボックスに答案を提出して退出します。なお東大では試験開始30分後から終了10分前まで、途中退出が認められています。早く答案を書き終わればすぐに帰ることができるのです。


どうでしょうか。「いかつい」以外の表現が思いつかないくらい厳正な雰囲気で試験が執り行われるため、前日の緊張感が半端ないです。

あと、試験中はとにかく書きまくるので、腕はパンパンになります…。

まとめ

このように法学部の試験は生半可な気持ちでは乗り切ることはできません。ある意味自分の能力と努力量そのものが点数化される世界です。かなりシビアですが、この厳しい環境で努力することには、自分の将来にとっても非常に有益だと私は思います。

社会で生きていく、働いていくために不可欠な法律を深く学んで身につけることができ、法的思考力論理的思考力表現力が何より向上します。また、法学部でしっかりとした成績を残すためには徹底した自己管理能力が不可欠であり、圧倒的な人間的成長も見込めると私は考えています。そして多様なキャリア選択が可能で、将来において役立つ深い人脈を形成できる点も強みです。

最後、試験の話からは外れてしまいましたが、これで法学部の定期試験の紹介を終えたいと思います。来週は東大法学部の就職事情について紹介したい思います~ 。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


前の記事

最新日本史図表

次の記事

高知!