東大法学部特集~特別編「法学とは何か」~ <前編>

みなさん、こんにちは。東大法学部4年のシュウです。

実は以前から何度かこんな質問がFindUの公式LINEに寄せられていました。「法学部っていったい何を学ぶの?」という質問をいただきました。

そこで今週は、東大法学部特集第4弾として法学部の就職について紹介する予定でしたが、特別編として法学部で学ぶ「法学」について紹介しようと思います。

1.法とは何か

みなさんは<法>と聞いてどのようなことを想像しますか。

お堅い学問、条文の暗記が大変そう、言葉も難しい、弁護士、何かかっこいい、などいろいろあると思います。

ちなみにこれらは私が大学入学前に抱いていた法のイメージです(笑)

法学部で4年間学んだ私が「法」とは何かを端的に定義するとしたら、それは「社会を支えるルール」だと思います。

もしみなさんがこの世界でたった一人で生きていたとしたら、そこにルールなど必要ありません。自分の好きなように生きていけばいいだけです。迷惑をかける相手はいませんから。

しかし、この世の中は多くの人々が一緒に暮らすところです。自分勝手に好きなように生きていくわけにはいきません。みんなに迷惑をかけないよう、同じ社会の中で折り合いを付けて生きていくために必要不可欠なもの、それが法なのです。

○社会あるところに法あり

さらに法=ルールは、「日本社会」といった大きな世界だけでなく、人が少しでも集まったら法は必要となります。

なぜなら人が2人以上集まればそこには社会という集団ができ、その集団を維持するために何らかのルール(取り決め)が必要とされるからです。何もルールなしに各自が好き勝手やっていたら集団は維持できません。

 

たとえば部活で考えてみましょう。

部活動の活動日や練習時間、活動場所など、きちんと決まっていなければ活動をすることはできません。いつもその場のノリで決めていたら部活になりませんよね。

他にも、部長や会計、合宿係などの役職があるかと思いますが、もしその人たちが好き勝手やり放題だったらその部活は当然成り立ちません。会計にお金を好き勝手使われたらたまりませんよね。

当然、そこには暗黙のルールであったり、事前に活動場所や時間が決められて共有されたり、何かしらの決まりごとがつくられるはずです。

このように私たちの生きる世界と法は密接な関係があるのです。

○「法」と「法律」

厳密に言うと、「法」と「法律」は違います。

法律は「社会を支えるルール」の中で、国会による議決を経て条文化された法のことを言います。

一方、法とは必ずしも条文化されてなくてもよくて、たとえば地域独自の慣習や伝統(町内会のルールとか)も法に入ります。

抽象的な話で難しいかもしれませんが、これを理解するのが大学の法学部での学びですから、今は法と法律は違うんだと理解してもらえれば十分です。

2.法学とは

法学とは法に関わる学問すべてを指します。ここまで説明した中で薄々わかってくださった方もいるかもしれませんが、法学とは条文を暗記するだけの学問ではありません………

 

さてここからが面白いところなのですが、かっちりした内容なので次回に!

今週はここまでとして、来週はいよいよ法学とは何か、法学部ではどのような学びをしているのか、事例問題を用いて紹介したいと思います。

来週用いる事例を載せておくので、よかったら読んでみてください。…to be continued

事例

AさんはBさんとは幼なじみであり、物心ついたときから一緒に遊び、小学校から大学までずっと同じ学校に通っていました。Aさんは30歳で同級生のCさんと結婚しましたが、実はBさんもCさんのことが好きでいつか結婚したいと思っていました。そんなBさんはCさんを取られてしまったのが本当に悔しくて、次第にAさんのことが許せなくなっていきました。そんなある日、AさんとBさんは飲み会の席でCさんを巡り口論となり、Bさんは痛めつけようと思ってAさんの足を思いっきり蹴飛ばしました。床が濡れていたため、Aさんは勢いよく転んで頭を強く打ち、3日後に亡くなりました。

なおBさんは「足を蹴っただけでまさか死ぬとは思ってなかった」「別に殺すつもりはなかった」と供述しています。

このときBさんは何の罪に問われるでしょうか?

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